HDDの初期不良たまにあります

※この記事は過去の事例をもとに、情報を現在の状況に合わせて加筆・リライトしたものです。

「新品なのにHDDが壊れている」——信じがたいようですが、HDDの初期不良は珍しくありません。今回はPC修理でHDD交換を行ったところ、新品HDDに不良セクタが見つかった事例をご紹介します。

目次

目次

  1. 状況:PC修理でHDD交換中にエラー発生
  2. 新品HDDに不良セクタ:初期不良の実態
  3. HDDの初期不良が起きる理由
  4. 初期不良を見抜くための確認手順
  5. 在庫HDDとすぐ交換・修理完了
  6. HDDの選び方と初期不良対策

状況:PC修理でHDD交換中にエラー発生

PC修理の作業中、HDDを新品に交換してOSインストール前にフォーマット処理を実施したところ、途中でエラーが発生して完了しませんでした。

HDD在庫の様子
修理・復旧用に常備しているHDD在庫(※仮URL・要差し替え)

新品HDDに不良セクタ:初期不良の実態

HDDの状態を診断ツールで確認したところ、先頭領域を中心に不良セクタが数か所確認されました。これが原因でフォーマットが完了しない状態でした。購入したばかりの新品HDDでも、工場出荷時から不良セクタが存在するケースがあります。

HDDの初期不良が起きる理由

HDDはナノメートル単位の精度で動作する精密機器です。製造工程のわずかな欠陥が不良セクタに繋がります。

原因 内容
製造上の微細欠陥 プラッタ表面のコーティング不均一・異物混入
輸送中の振動・衝撃 製造から販売までの流通過程でのダメージ
静電気によるダメージ 取り扱い時の静電気放電
出荷検査の限界 全セクタ検査は膨大な時間が必要なためサンプル検査が中心

初期不良を見抜くための確認手順

HDDを交換・購入したら、OSをインストールする前に以下の確認を推奨します。

  1. S.M.A.R.T.情報の確認:CrystalDiskInfoなどのツールでHDDの健康状態を確認。「正常」でも不良セクタ数が0でないものは要注意
  2. フルスキャン(完全フォーマット)の実施:クイックフォーマットではなく完全フォーマットで全セクタに書き込みテストをかける
  3. ディスク診断ツールの活用:HDDメーカー純正ツール(SeaToolsなど)でExtended Testを実施

在庫HDDとすぐ交換・修理完了

不良が確認されたHDDはすぐに別の在庫品と交換し、同様の確認作業を実施。問題がないことを確認してからOSをインストールし、修理を完了しました。

HDDの選び方と初期不良対策

メーカー 主な製品ライン 特徴
Western Digital(WD) WD Blue / Red / Gold 用途別ラインナップが豊富。NAS用(Red)は24時間稼働向け
Seagate BarraCuda / IronWolf / Exos 容量単価が比較的安い。IronWolfはNAS向け
東芝(TOSHIBA) MQ / DT / MN / MGシリーズ 法人向けMGシリーズは高信頼性
初期不良リスクを下げるポイント:

  • 信頼できる販売店から購入する(正規流通品を選ぶ)
  • 保証期間の長いモデルを選ぶ(3年保証など)
  • 使用前に必ず完全フォーマット+S.M.A.R.T.確認を行う
  • 初期不良は購入直後に気づけば返品・交換対応が受けられることが多い
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この記事を書いた人

1991年、親に購入してもらったPC-9801DX2と、説明書に記載されていたN88-BASICのトランプのサンプルコードをきっかけにITの世界へ入る。1996年にはLinux環境下でNetscapeを用いたインターネット接続を経験し、HTMLに関心を広げ、初めてのWebサイトを作成。MS-DOSからWindows、Mac、Linuxまで、OSの変遷とともに現場経験を蓄積し、2001年にPCサポート事業を創業。以来25年以上にわたり、地域企業のITインフラを支えている。

現在は、PC・ネットワーク・サーバーなどのITインフラ構築に加え、電気工事士として電気回路の設計・施工、空調工事まで幅広く対応。ソフト・ハードの論理的な課題解決から、配線・電源・空調といった物理的インフラ整備までを一貫して担う。

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