「新品なのにHDDが壊れている」——信じがたいようですが、HDDの初期不良は珍しくありません。今回はPC修理でHDD交換を行ったところ、新品HDDに不良セクタが見つかった事例をご紹介します。
目次
- 状況:PC修理でHDD交換中にエラー発生
- 新品HDDに不良セクタ:初期不良の実態
- HDDの初期不良が起きる理由
- 初期不良を見抜くための確認手順
- 在庫HDDとすぐ交換・修理完了
- HDDの選び方と初期不良対策
状況:PC修理でHDD交換中にエラー発生
PC修理の作業中、HDDを新品に交換してOSインストール前にフォーマット処理を実施したところ、途中でエラーが発生して完了しませんでした。

修理・復旧用に常備しているHDD在庫(※仮URL・要差し替え)
新品HDDに不良セクタ:初期不良の実態
HDDの状態を診断ツールで確認したところ、先頭領域を中心に不良セクタが数か所確認されました。これが原因でフォーマットが完了しない状態でした。購入したばかりの新品HDDでも、工場出荷時から不良セクタが存在するケースがあります。
HDDの初期不良が起きる理由
HDDはナノメートル単位の精度で動作する精密機器です。製造工程のわずかな欠陥が不良セクタに繋がります。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 製造上の微細欠陥 | プラッタ表面のコーティング不均一・異物混入 |
| 輸送中の振動・衝撃 | 製造から販売までの流通過程でのダメージ |
| 静電気によるダメージ | 取り扱い時の静電気放電 |
| 出荷検査の限界 | 全セクタ検査は膨大な時間が必要なためサンプル検査が中心 |
初期不良を見抜くための確認手順
HDDを交換・購入したら、OSをインストールする前に以下の確認を推奨します。
- S.M.A.R.T.情報の確認:CrystalDiskInfoなどのツールでHDDの健康状態を確認。「正常」でも不良セクタ数が0でないものは要注意
- フルスキャン(完全フォーマット)の実施:クイックフォーマットではなく完全フォーマットで全セクタに書き込みテストをかける
- ディスク診断ツールの活用:HDDメーカー純正ツール(SeaToolsなど)でExtended Testを実施
在庫HDDとすぐ交換・修理完了
不良が確認されたHDDはすぐに別の在庫品と交換し、同様の確認作業を実施。問題がないことを確認してからOSをインストールし、修理を完了しました。
HDDの選び方と初期不良対策
| メーカー | 主な製品ライン | 特徴 |
|---|---|---|
| Western Digital(WD) | WD Blue / Red / Gold | 用途別ラインナップが豊富。NAS用(Red)は24時間稼働向け |
| Seagate | BarraCuda / IronWolf / Exos | 容量単価が比較的安い。IronWolfはNAS向け |
| 東芝(TOSHIBA) | MQ / DT / MN / MGシリーズ | 法人向けMGシリーズは高信頼性 |
- 信頼できる販売店から購入する(正規流通品を選ぶ)
- 保証期間の長いモデルを選ぶ(3年保証など)
- 使用前に必ず完全フォーマット+S.M.A.R.T.確認を行う
- 初期不良は購入直後に気づけば返品・交換対応が受けられることが多い
